2021年5月9日にNHKで放送された「日曜美術館アートシーン」の展覧会紹介の内容をまとめました。
サントリー美術館 開館60周年記念展 ミネアポリス美術館 日本絵画の名品
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
アメリカ・ミネソタ州の最大の都市、ミネアポリス。
そこにある日本美術の充実したコレクションを誇るのが、ミネアポリス美術館です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
日本家屋の内部を再現し、どのように日本人が美に親しんできたかも紹介しています。
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さて、こちらは東京・港区のサントリー美術館。
今、ミネアポリス美術館から江戸絵画を中心とした名品の数々が来日しています。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
「ミネアポリス美術館は、日本美術のコレクションを多数所蔵しております。近年もたくさんコレクションを増やしておりまして、屏風絵や襖絵といった迫力のある大画面も数多く展示しておりますので、その最新形のコレクションをご紹介しております」
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
今回最大の展示がこちらの襖絵。幅8メートルに迫る大きさです。
京都の名刹・大覚寺の正寝殿(しょうしんでん)を飾っていた襖絵。
京狩野の祖、狩野山楽の作と伝えられる農村風景です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
鎌を手に稲を刈り、脱穀を終えた米を振るって、もみ殻を飛ばします。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
更に臼を引いて精米。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
できあがった米を蔵に納めます。
京狩野の初期の姿を伝える貴重な絵画作品です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
ミネアポリス美術館を代表する作品の一つ。狩野山雪の襖絵。
中国の仙人たちの姿を個性豊かに描き出しています。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
こちらはカエルと戯れる蝦蟇仙人(がませんにん)。
ほほを緩め、夢中になる様子を巧みに描写。
江戸初期、京都の狩野派を率いた山雪は、独創的な絵画表現で知られます。
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「奇想の画家」と人気の高い曾我蕭白の名品も来日。鶴をモチーフとした作品です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
右隻は、鶴の家族の愛情あふれる姿。声をかけ合うかのような親子。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
こちらは仲睦まじく身を寄せ合う雌雄の姿でしょうか。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
左隻は一転、劇的な風景が展開します。
嵐の海。逆巻き荒れ狂う波。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
鶴も強風に翻弄され、飛ぶこともままなりません。
自然の脅威にさらされながらも、懸命に立ち向かう鶴の姿です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
展覧会は6月27日まで。但し、現在(5/9時点)臨時休館中です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
その後巡回します。
古き良き日本の美 渡邊省亭と谷文晁摸写 @齋田記念館
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
日本画家・渡邊省亭と谷文晁を取り上げた展覧会です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
渡邊省亭が春の題材を描きました。
タイトルの「重三(ちょうさん)」は、3月3日のひな祭りのこと。
桃の花にサザエとハマグリの取り合わせで表現しています。
省亭は旧来の花鳥画に西洋画の写実技法を取り入れ、新しい境地を切り開きました。
一方で伝統的な主題や表現を守り、日本ならではの美を描いています。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
叢雲(むらくも)の月と秋草の図。
長いススキの茎に虫が一匹。
絹地の糸のような細い線で描かれているのは鈴虫です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
省亭の身近な光景だった隅田川の渡し。季節を変えた三作が揃いました。
春・夏・冬の情景です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
桜が散る春の雨の光景。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
新緑に染まるしだれ柳と雨に煙る隅田川。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
雪降る中に漕ぎ出す渡し船。
隅田川の渡しが消えつつあった時代。古き良き日の光景です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
会場では谷文晁の模写した「佐竹本三十六歌仙絵巻」も紹介しています。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
旅立ちの美術 @静嘉堂文庫美術館
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
東京・世田谷区にある静嘉堂文庫美術館。
1977年から一般に公開されるようになり、今年で45年になります。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
130年前、三菱の第二代社長・岩崎彌之助(いわさき やのすけ)が設立し、四代小彌太(こやた)が引き継いだ静嘉堂。
現在に至るまで、収集された美術品はおよそ6,500点に上ります。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
そしてこの美術館は来年、東京・丸の内に移転。新たな姿に生まれ変わります。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
「ここにおける最後の美術館ですけれども、むしろ最後とか、あるいは『蛍の光』を歌うのではなくって、新しい美術館へのスタート、ステップとしてこの企画致しました。
『旅立ちの美術 Departure in Arts』という風に名乗って、あくまで新しいスタートを祝う、記念するという展覧会に仕立てました」。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
静嘉堂文庫美術館、世田谷での最後の展覧会です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
美術館を代表する名品の一つ。国宝《曜変天目》。
中国・南宋時代にできた光彩鮮やかなこの茶碗は、昭和9年小彌太の所有となります。
しかし小彌太は「名器を私に用いるべからず」と茶をたてる事は一度もなかったといいます。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
国宝《倭漢朗詠抄 太田切》。
平安時代の藤原公任選による詩歌集。
明治時代に彌之助が入手したといわれています。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
鎌倉時代の刀工・初代手掻包永(てがいかねなが)による太刀。
反りの高い姿が特徴的で、手掻派の名作と言われています。
この名刀は昭和10年前後、小彌太が譲り受けました。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
光琳蒔絵の頂点を示す作品の一つといわれる硯箱。
蓋の甲が高く盛り上がる斬新な形です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
岸に打ち寄せる金色の波の意匠が光琳の美意識を象徴しています。
この硯箱は明治36年、彌之助が購入しました。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
展覧会では美術館が移転することにちなみ、「旅立ち」を題材にした作品も紹介しています。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
その一つが室町時代に描かれた万里橋図(ばんりきょうず)です。
京都・建仁寺の霊泉院の禅僧・九淵竜賝(きゅうえんりゅうちん)によって書かれた賛です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
中国の説話をもとに、三国時代に活躍した軍師・諸葛孔明が旅立つ使者に「万里の行はここより始まる」と送り出す情景をよんでいます。
ごく小さく描かれた人物で、別れを巧みに表しています。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より
展覧会は6月6日まで。
ただし現在(5/9時点)臨時休館中です。







































