【日曜美術館】サグラダ・ファミリア①【美術番組まとめ】

日曜美術館

2023年12月17日にNHKにて放送された「日曜美術館」の【永遠なるサグラダ・ファミリア 〜“神の建築家”アントニ・ガウディ〜】の回をまとめました。

番組内容に沿って、それだけでなく+α(美術検定で得た知識など)をベースに、自分へのメモとして記事を書いていこうと思います。

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イントロダクション

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

スペイン・バルセロナにあるサグラダ・ファミリア
世界遺産に指定されているこの聖堂は、2023年現在も工事が続く”未完の聖堂”です。

建設が始まったのはおよそ140年前の1882年です。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

天高くそびえる塔は聖書に登場する人物たちを表しています。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

地上近くの彫刻はイエス・キリストの幼少期の物語を表現しています。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

これらの彫刻作品は「石の聖書」とも呼ばれています。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

手掛けたのは建築家アントニ・ガウディ
19世紀から20世紀にかけてスペインで活躍し、”神の建築家”と称されました。

ガウディはその生涯をサグラダ・ファミリアに捧げました。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

カーブを生かした独特なフォルムガウディ建築の特徴です。

ガウディ作品の独創性や奇抜な発想はどのようにして生まれたのでしょうか?

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

東京国立近代美術館ではガウディサグラダ・ファミリアの軌跡をたどる展覧会が開催されていました(※展覧会はすでに終了しています)
アイデアをまとめた直筆のノートやサグラダ・ファミリアの完成予想模型など、100点以上の模型や図面が展示されていました。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

さらに地上からは絶対に見ることができない、高さ100メートル超の塔の上部を撮影したドローン映像も上映されました。

今回の記事ではサグラダ・ファミリアの魅力とそこに秘められたガウディの思いをまとめていきます。

サグラダ・ファミリア聖堂 身廊部

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

この展覧会で一際目を引くのがこちらの模型です。
人々が祈りをささげる聖堂で「身廊(しんろう)」と呼ばれるその内部を再現したものです。

25分の1のサイズで模型自体の高さは3メートル。
実際の聖堂の高さは75メートルになります。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

模型には人形も置かれており、そのサイズと比較するといかに巨大な聖堂かが分かります。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

天井の部分に大きな窓がいくつもあります。
これは当時としては新しい表現でした。

それ以前の中世に造られた古い大聖堂にはほとんど窓がなく、上を見上げると真っ暗だったといいます。

ガウディは聖堂に降り注ぐ光の効果にこだわりました。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

ガウディは聖堂の柱を木々に見立て、まるで森の中にいるような聖堂を目指しました。
彼は亡くなる直前まで聖堂の構想を練っていたといいます。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

ガウディが亡くなって82年後の2008年に聖堂は完成しました。
ガウディの構想に基づき、”神様に近い場所”を目指して設計されたといいます。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

天井までの高さは約45メートルと非常に高く、このようにいくつもの窓が設置されています。
そこから降り注ぐ無数の光が、聖堂内を柔らかく包み込むのです。

自然の光が差し込むのは天井の窓だけではありません。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

こちらは聖堂東側のステンドグラス。
青や黄色といった爽やかな光が差し込みます。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

反対の西側は赤やオレンジといった夕陽を思い起こさせる色彩です。

聖堂は太陽の動きと連動して、その表情を変えるようにつくられたのです。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

ガウディの言葉です。
人間は創造しない。人間は発見し、その発見から出発する

若き日のガウディ

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

展覧会では若き日のガウディに影響を与えた貴重な資料も展示されています。

建築学校の学生だったガウディはこれらの資料を通して異国の建築について学びました。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

こちらは1807年に出版されたエジプトの資料です。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

イランやイラクといった中東のデザインについてもガウディは勉強しました。
彼の興味はヨーロッパだけにはとどまらず世界各国に向けられていたのです。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

バルセロナから南西に110キロのところにガウディの生まれた町、レウスがあります。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

ガウディは幼い頃にリュウマチを患っており、歩くことすら困難な日もあったといいます。

他の子供たちのように外で自由に遊べないガウディは、やがて家の周りの生き物や植物に興味を持つようになります。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

ガウディが描いた植物のスケッチが残されています。
自然に対する関心と、フォルムや構造を的確に捉える観察眼が子供時代に養われていきました。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

その後ガウディは建築学校に進学。
卒業後はアルバイトをしながら、建築家としてのチャンスを待ちました。

そんなガウディに転機が訪れたのは26歳の時でした。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

これがそのチャンスのきっかけとなったものです。

画像だと分かりづらいですが、透明な台の上に名刺が裏向きに置かれていて、そこにスケッチが書かれているのです。
その下には鏡が置かれており、名刺の表側が見えるようになっているのです。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

これはバルセロナで当時最も高級な革手袋のお店のショーケースのために描かれたスケッチです。
鉄細工が施されたフレームにガラス張りの構造になっています。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

この時代のショーケースはほとんどが木製だったため、ガウディが手掛けたこのショーケースはかなり斬新なものでした。
雑誌にも取り上げられ、一躍脚光を浴びます。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館」より

ところで、なぜ名刺の裏に書かれているのでしょう?
恐らくは正式な図面のように書いたのではなく、「こんな風な感じでどう?」というようなラフな感じで描かれたものだと考えられます。

そしてこのショーケースに興味をもったとある大富豪が、ガウディの元を訪ねたことで彼の運命は開かれていくのです。

今回の記事はここまでになります。
パート2へと続きます☟☟
【日曜美術館】サグラダ・ファミリア②【美術番組まとめ】

コメント

  1. […] 今回の記事はパート2になります。 前回のパート1はこちらからご覧いただけます☟☟ 【日曜美術館】サグラダ・ファミリア①【美術番組まとめ】 […]

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