【ぶらぶら美術・博物館】画家が見たこども展④【美術番組まとめ】

ぶらぶら美術・博物館

2020年7月21日にBS日テレにて放送された「ぶらぶら美術・博物館」の【#353 三菱一号館美術館「画家が見たこども展」〜かわいいだけじゃない!不思議な世界 ゴッホ、ボナール、ヴァロットンら100点集結!〜】の回をまとめました。
今回の記事はパート4になります。
前回のパート3はこちら☚からご覧いただけます。

番組内容に沿って、それだけでなく+α(美術検定で得た知識など)をベースに、自分へのメモとして記事を書いていこうと思います。
見逃した方やもう一度内容を確認されたい方は是非ご覧になって下さい(^^♪

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《エトルタの四人の海水浴客》ヴァロットン


《エトルタの四人の海水浴客》1899年
フェリックス・ヴァロットン
ギャルリー・バイイ

こちらはパート3の記事でご紹介したヴァロットンの珍しい油絵の作品です。
描かれている舞台はフランス・ノルマンディー地方のエトルタです。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

印象派の巨匠、モネもエトルタの海岸を描いています。


《アヴァルの門》1886年
クロード・モネ
島根県立美術館蔵
*「画家が見たこども展」の出展作品ではありません
この作品についての記事は☞こちらから


ヴァロットンの作品に話を戻しましょう。
その海岸で家族連れが海水浴を楽しんでいます。

海の色がエメラルドグリーンの鮮やかな色をしてますが、実際のエトルタの海はこのような色ではないといいます。


お父さんのポーズを見ますと、きっと子どもに平泳ぎを教えているのでしょう。

ヴァロットンの作品にしては珍しく、皮肉や怖さがない作品になっています。

《ピクニック》アルフレド・ミュラー


《ピクニック》1903年
アルフレド・ミュラー
個人蔵(エレーヌ・ケール氏蔵)

今回の「画家が見たこども展」の作品の中で、山田五郎さん一押しの作品です。
山田五郎さんも三菱一号館美術館館長の高橋さんもほとんどこの画家の事は知らなかったといいます。

画像出展元:wikipedia「Alfredo Müller」より

アルフレド・ミュラー(Alfredo Müller、1869-1939)は版画家として活躍し、演劇のプログラムでナビ派ともコラボレーションをしています。
ヴァロットンと同じくスイス出身の画家で、フランスで活躍しました。
イタリア・フィレンツェでも絵の勉強をしているバリバリのクラシックの画家でもあります。

アルフレド・ミュラーの関係者の方が三菱一号館美術館に訪れたのがきっかけで、今回の展覧会で作品が展示される事になったといいます。

一見すると、穏やかな雰囲気の森の中でピクニックをしているおとぎ話の一場面のような絵です。
しかし人物の表情をよく見ると、どこか虚ろで不気味ささえ感じられます
ピクニックだというのに、楽しそうな感じが全くしません


よくみるとお皿はすべて空っぽです。
見れば見るほど、不思議な所が気になっていくのです。


山田五郎さん曰く「可愛いのはこのアフラックだけ」(笑)

「本当はもしかすると、この子たちはいないんじゃないか?」
「森の中で死んでしまった子たちがピクニックをしている」
「真ん中の赤いワンピースの子以外は人形じゃないか?」

色々な想像をかき立てるような作品です。

《雄牛と子ども》ボナール


《雄牛と子ども》1946年
ピエール・ボナール
モナコ、個人蔵(マーク・カウフマン氏蔵)

ここからはピエール・ボナールの晩年の作品を2点ご紹介します。
晩年のボナールは最愛の妻マルトを亡くし、一人ル・カネのアトリエに籠り作品を制作します。

ボナールは第二次世界大戦も生き抜き、1947年に79歳でこの世を去ります。
この作品はその亡くなる前年、1946年に描かれたものです。

晩年のボナールの作品は独特な力の抜け感があります。
そこにはまるで”この世のものではない”ような雰囲気が漂います。


この牛は血を流しているのでしょうか?
そう考えるとどこか不気味な感じすら漂います。


この作品も子どもが描かれています。
牛のいる柵に手をかけて、今まさに開けようとしているのでしょうか。
どこか悲し気な表情をしているようです。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

よく見ると、男の子の後方には腰を曲げて作業する人の姿も見えます。

パート1でご紹介したボナールの作品とはまた一味違う、不思議な雰囲気が漂う作品です。

《サーカスの馬》ボナール


《サーカスの馬》1946年
ピエール・ボナール
モナコ、個人蔵(マーク・カウフマン氏蔵)

こちらの《サーカスの馬》もどこか悲し気な表情をしています。

この作品は当初、展覧会に出展される予定ではなかったといいいます。

子どもも描かれてないですしね。

先の《雄牛と子ども》を紹介した人に「この作品も展示した方が良い」と推薦され、展示されることになりました。
静かなインパクトと言いますか、幽気といいますか、どこか”亡霊感”が漂っています。

この2枚の作品を見ても、晩年のボナールとんでもない境地に達しているのが感じられます。

さいごに

本日取り上げました「開館10周年記念 画家が見たこども展」の会場となっている三菱一号館美術館は6月9日より再開しています(2020年7月30日現在)

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

入館の際には検温、そしてマスクの着用が必須となっています。

また、入場は日時指定予約制となっています。
足を運ばれる方は事前に三菱一号館美術館のHPをご確認願います。
リンク:三菱一号館美術館ホームページ

今回の記事は以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。

「ぶらぶら美術・博物館」のこの回以外の記事もアップしています!
こちら☚から一覧をご覧いただけますので、是非ご覧ください(*^-^*)

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