2022年8月16日にテレビ東京で放送された「開運!なんでも鑑定団」の【気高き煌めき ピンクダイヤモンド】についてまとめました。
番組内容に沿って、それでけでなく+α(美術検定で得た知識など)をベースに、自分へのメモとして記事を書いていこうと思います。
*画像出展元:テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」より
究極の宝石 ダイヤモンド
ダイヤモンドは強さと美しさを誇る”究極の宝石”である。
炭素のみからなる鉱物で和名は「金剛石」。
天然に存在する物質のなかで最も硬い。
ダイヤモンドは太古の時代、地表の150キロ以上地下のマントルにおいて、極度の高温高圧下で生成された後、マグマにより地表まで運ばれたものである。
原石は”キンバーライト”という、特殊な火成岩から発見される。
世界20か国以上から産出されるが、およそ半分をアフリカ大陸の国が占める。
古くより気品のある煌めきが王侯貴族を魅了した。
また富の象徴としてさまざまな装飾品に用いられ、珍重されてきた歴史がある。
一般的なダイヤモンドは無色か淡い黄色だが、
まれに鮮やかな色を呈するものが存在する。
これをファンシーカラーダイヤモンドといい、極めて価値が高い。
例えば、燦燦たる太陽のようなイエロー。
深緑(しんりょく)を思わせるグリーン。
透き通るようなブルーなど様々だが、
なかでも特に貴重とされるのが「ピンクダイヤモンド」である。
これは結晶構造のわずかな歪みにより生まれるとされるが、今なお詳しく解明されていない。
気高き煌めき ピンクダイヤモンド
まさに神秘の宝石であり、ダイヤモンド数万個に1つしか採れないといわれる。
ピンクダイヤモンド最大の産地は、オーストラリアのアーガイル鉱山で世界産出量の90%を占める。
ピンクダイヤモンドには2つとして同じ色はないとされるが、明るさや濃さによりグレードが分かれる。
濃いピンクを呈するほど貴重で、最高のものを「ファンシーヴィヴィッド」という。
こちらはフランス王室に伝わるピンクダイヤモンドで、およそ20カラット。
ルイ14世の時代より王冠に付けられ、かのナポレオンも身に着けた。
これまで二度盗まれるも無事救出され、現在はルーヴル美術館に展示されている。
一方こちらは、2017年にサザビーズのオークションに出品されたその名も「ピンクスター」。
最上級の色合いである”ファンシーヴィヴィッド”を誇り、59.6カラット。
その希少性から発見後およそ2年かけカッティングされた逸品で、値はみるみる競り上がり…
なんと、およそ79億円で落札された。
近年ピンクダイヤモンドの採掘量は減少の一途をたどり、2020年にはアーガイル鉱山が閉山。
今後その価値は高まるばかりである。
改めて依頼品を見てみよう。
アーガイル産のピンクダイヤモンドで重さは0.51カラット。
美しいピンクの輝きは目を見張るほどである。
しかしながら加工技術の進歩により、着色された人工ピンクダイヤモンドも市場にあふれているが…
果たして鑑定やいかに?
まさかの 1200万円!

出た~!!1,200万!
「天然のピンクダイヤモンドに間違いありません」
「きれいな石ですね。アーガイル鉱山で産出したものです。ここの鉱山は非常に小さなものが多い。0.5カラットあるということは大きな方なんですね」
「色です。濃いほうから、
”ファンシーヴィヴィッド”、”ファンシーインテンス”、”ファンシー”、”ファンシーライト”。
この石はファンシーインテンスピンクにグレードされると。かなり濃いってことです」
「それとアーガイルの石は黒っぽい内包物、インクルージョンというんですけども、多いんですね。肉眼でほとんど見えないんです。かなり珍しいと思います」
「今後は値段がどんどん上がってくると思います」
今回の記事はここまでになります。