【開運!なんでも鑑定団】パライバトルマリン・東山魁夷・東郷青児【美術情報まとめ】

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2025年1月7日にテレビ東京で放送された「開運!なんでも鑑定団」の【パライバトルマリン】【東山魁夷の風景画】【東郷青児の油彩画】についてまとめました。

番組内容に沿ってそれでけでなく+α(美術検定で得た知識など)をベースに、自分へのメモとして記事を書いていこうと思います。

*画像出展元:テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」より

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神秘的なネオンブルーの煌めき パライバトルマリン

今から38年前の1987年。
ブラジル、パライバ州のバターリャ鉱山で新たな宝石が見つかった。
採掘地にちなみ”パライバトルマリン”と命名された。

2年後、アメリカで開催されたツーソンミネラルショーでこれが初披露されるや、宝石業界に激震が走った。

それまで誰一人見たこともない、美しいネオンブルーの輝きを放っていたからである。

当初、価格は1カラット80ドルだったが、瞬く間に2000ドルにまで跳ね上がった。

そもそも「トルマリン」とは、さまざまな元素が複雑に入り交じったケイ酸塩鉱物グループの総称で、その種類は30種を超える。

結晶に熱や圧力を加えると電気を帯びることから、別名電気石(でんきせき)とも呼ばれる。

その色は含有物によって変化し、赤・黄・緑といった色がある。

さらに2色が混じったバイカラー。

3色のトリカラー。

更にはウォーターメロンと呼ばれる変わり種まである。

しかしネオンブルーについては長らく存在しないとされてきた

なぜなら、透き通るような青を発色するためにはが必要だが、

トルマリンを構成するほとんどの元素は地球の表層にある。
かたや銅は主に地球の奥深く、マントル下層に存在している。
これらが混じることはほぼ無いと思われていたからである。

そのため、ブルーにきらめくパライバトルマリンの発見はまさに奇跡であり、幻の宝石と呼ばれた。

パパラチアサファイアアレキサンドライトと共に世界三大希少石に数えられる。

世界三大希少石 パライバトルマリン

パライバ州に続き、ブラジルのリオグランデ・ド・ノルテ州。
さらにナイジェリアや、モザンビークでも発見された。

銅を含み、青を呈するものは産出地を問わず「パライバトルマリン」と呼ばれるようになった。
しかし、現在もこの三カ国以外では見つかっておらず採掘量も極めて少ない

色は濃い青から淡い青緑まであるが、最も人気が高いのはネオンブルー

ネオンブルーは、南国の海や宇宙から見た地球を思わせる蛍光色の強い青である。
もっとも上質なパライバトルマリンは、1カラットあたりの価格が、宝石の中でも最高峰ともいわれている。

2018年にクリスティーズのオークションに出品された7.46カラットと6.81カラットのパライバトルマリンは、およそ3億円で落札されたほど。

改めて依頼品を見てみよう。
パライバトルマリンの指輪で、重さはおよそ0.5カラット。

神秘的なネオンブルーは目を見張るほど美しい。
パライバトルマリンの産出量は減少の一途をたどっており、もし本物なら、高額が期待できるが…

果たして鑑定やいかに?

パライバトルマリンの指輪 希少!100万円!

100万円!

パライバトルマリンに間違いございません

「非常に珍しいネオンブルーで、0.49カラットと大きいほうです。それだけの大きさがあって、色が鮮やかで、透明度が良いです」

「真ん中にインクルージョンがあります。それはトルマリンの中に取り込まれなかった銅。普通だったら欠点になっちゃうんですけど、それがパライバの特徴になります」

「人気が高すぎてどんどん掘られたためにですね、少なくなってる。ですから値段はどんどん上がると思います」

東山魁夷の風景画

骨董好きの父から貰った東山魁夷の風景画。
果たして結果は?

まさかの500円!

あまりにも偽物です

東山魁夷昭和を代表する日本画家で、文化勲章も受章しております」

「絵もそうなんですが、サインも落款もあまりにも違いすぎている」

「40代後半から湖面に映る風景というのを描いているんですね」

「投影したその木々なりは非常に深くて、一本一本を丁寧に描いているんですよ」

「これはもうただ塗っただけというような感じになってしまっています。もしこれが本物であれば、5000万円以上は」

東郷青児の油彩画

依頼人が中学1年生の時に父から貰った東郷青児の油彩画。

鑑定やいかに?

これはすごい!

東郷青児の作品。本物ですね

「昭和期に活躍した洋画家でして、東郷様式と称されるたいへん個性的な美人画で人気を博した画家です」

「この依頼品は制作されたのは1960年代以降。陶器のような滑らかな肌の質感、スーッと伸びた首筋、誇張された目鼻立ち。指先のね、本当に先まで繊細に丁寧に描かれています」

「究極の女性美、それが東郷の世界観なんです。背景をあえてモノトーンにすることによって、女性の透明感とか美しさっていうのがより際立つ。東郷らしい、幻想的でロマンチックな一枚」

今回の記事はここまでになります。

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