【ぶらぶら美術・博物館】「バンクシーって誰?」展①【美術番組まとめ】

ぶらぶら美術・博物館

2021年10月5日にBS日テレにて放送された「ぶらぶら美術・博物館」の【#386 世界中のストリート・アートを完全再現!「バンクシーって誰?」展~天才?反逆者?全てが謎!アート界の異端児の、その正体に迫る~】の回をまとめました。

番組内容に沿って、それだけでなく+α(美術検定で得た知識など)をベースに、自分へのメモとして記事を書いていこうと思います。
見逃した方やもう一度内容を確認されたい方は是非ご覧になって下さい(^^♪

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イントロダクション:バンクシーって誰?展

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

今回は寺田倉庫G1ビルで2021年12月5日㈰まで開催の『バンクシーって誰?展』についてまとめていきます。
バンクシーといえば、作品のみならず、報道等で多くの人がその名を知っていますが、正体は分かっていません。

この展覧会は、そんなバンクシーの”謎”に迫る展覧会になっています。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

ところで正体不明のバンクシーですが、こういった展覧会を開催する場合の許可などはどうしているのでしょう?

展覧会プロデューサーの落合ギャラン健造氏は次のように話しています。
日本テレビが、海外の企画会社との契約の中で展覧会を開催している。その企画会社がその先のバンクシーサイドと色々やり取りをしている、という所までは聞いているのですが、そこもやっぱり契約上ベールに包まれている

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

ですので展覧会の立場としては、バンクシー非公式アンオフィシャル)のものになるといいます。

アンオフィシャルではありますが、我々としては最大限のバンクシーに対するリスペクトと愛を持って。コロナで海外に行けない中で疑似体験をして頂いて、いずれ本物のバンクシー作品を街中で見てもらう。そういうきっかけになればな、と」(落合ギャラン健造氏)

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

ここ日本でもバンクシーと思われる作品が見つかり、またそれを小池東京都知事がTwitterで取り上げたことでも話題になりました。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

世界中の街角に作品を残し、それが発見されるたびに大騒ぎになる神出鬼没のアーティスト、バンクシーすべてが謎に包まれた存在です。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

海外の外壁等に描かれた作品は、現地でその場所に行かなければ見る事ができません。
しかし、この『バンクシーって誰?展』では、街角そのものが再現されています。

いわば世界各地に描かれたバンクシー作品、を一か所で堪能できる夢のような展覧会なのです。

また、街中に描かれたバンクシー作品は残っているものもあれば、既に消されてしまったものもあります。
展覧会では、既に存在しない作品も完全再現されているので、そこもポイントです。

『Aachoo!!』(2020年)

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

タイトルの『Aachoo!!』とは、日本語でいう「はくしょん!」、くしゃみの擬音語を表しています。

2020年の12月、バンクシーの故郷であるイギリスのブリストル、そこの坂道にある建物の外壁に描かれた作品です。
この坂道はイギリスでも屈指の急勾配といわれており、イースター祭の時期には「卵転がしの競争」が行われるといいます。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

会場ではこのように周囲の建物を含めて再現がされています。
奥に見える写真も、実際の景色とリンクしたものです。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

老婆が大きいくしゃみをしています。
よく見ると入れ歯も口から飛び出してしまっています。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

コロナで世界が傾いている」。
そんなメッセージも傾斜を使う事で表わされているのかもしれません。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

この作品が描かれる約一ヶ月前のこと。
イギリスではエリザベス女王公務の際にマスクを着用しておらず、批判されるという事がありました。

もしかすると、それ揶揄する狙いもあるのかもしれません。

絵の老婆も似ているといえば、そんな気がしないでもないですが…

『Aachoo!!』のその後

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

こちらの『Aachoo!!』という作品は普通のお宅の外壁に描かれました。

壁の所有者は当初は絵の上にアクリルを付けて保護しようとしましたが、かえって人の注目が集まってしまうので、結局オークションで売却することにしました。
ですので、この作品も既に現存しないのです。

2020年12月に描かれたものがもう現存しないんですね…

今回の記事はここまでになります。
続くパート2ではあのフェルメールの《真珠の耳飾りの少女》のパロディーにした作品、《鼓膜の破れた少女》についてまとめていきます。
【ぶらぶら美術・博物館】「バンクシーって誰?」展②【美術番組まとめ】

コメント

  1. […] 今回の記事はパート2になります。 前回のパート1はこちら☚からご覧ください。 […]

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