フィリップス・コレクション展【フランス人がときめいた日本の美術館】

フランス人がときめいた日本の美術館

2019年1月9日にTOKYO MXで放送された「フランス人がときめいた日本の美術館」の【ソフィー・リチャード出演スペシャル「旧朝倉邸」&「三菱一号館美術館」】の回をまとめました。

今回の記事はパート2になります。
前回のパート1はこちら☚からご覧ください。

番組内容に沿って、+α(美術検定で得た知識など)をベースに、自分へのメモとして記事を書いていこうと思います。
見逃した方やもう一度内容を確認されたい方は是非ご覧になって下さい(^^♪

今回の記事では放送当時開催されていた『フィリップス・コレクション展』(*展覧会は既に終了)についてまとめていきます。

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《力持ち》オノレ・ドーミエ


《力持ち》1865年頃
オノレ・ドーミエ
フィリップス・コレクション蔵

オノレ・ドーミエ(1808-1879)は19世紀に活躍したフランス人画家です。
彼は風刺版画家と作品を発表する一方で、その活動は政府から目をつけられていました。

この《力持ち》で描かれているのは劇場やテントの外で行われる客寄せの為の余興の一場面
一見ただの街中の光景に見えるこの作品も、研究者たちの間では社会批評的な側面も含んでいると考えられています。

画像出展元:テレビ番組「フランス人がときめいた日本の美術館」より

この作品が展示されていたスペースの下には暖炉が置かれています。
三菱一号館美術館の中にはこのような暖炉が何ヵ所か見る事ができます。

画像出展元:テレビ番組「フランス人がときめいた日本の美術館」より

こちらの暖炉はその中でも特別で、画像の赤い部分以外は解体された当時のものをそのまま使っているといいます。

画像出展元:テレビ番組「フランス人がときめいた日本の美術館」より

かつて使用されていた際の傷、そう19世紀の傷もそのまま残されています。

《新聞》ヴュイヤール


《新聞》1896-98年
エドゥアール・ヴュイヤール
フィリップス・コレクション蔵

こちらもソフィーさんが気になった作品で、19世紀から20世紀にかけて活躍したエドゥアール・ヴュイヤールによるものです。

エドゥアール・ヴュイヤール

ソフィーさんヴュイヤールについて、「彼の作品はいつもどこかミステリアス。インテリアが非常に意味深で、静寂さと私的な雰囲気に溢れている

この《新聞》という作品でも、独特な描かれ方をしており、テーブルクロスや椅子など何が何なのか理解するのに少し時間を要してしまいます。
どこか謎めいた雰囲気があるのが特徴です。

画像出展元:テレビ番組「フランス人がときめいた日本の美術館」より

”謎めいた”というと、新聞を読んでいる人の顔が隠されているのも面白い点です。
ヴュイヤールは、家や母親を頻繁にモデルに作品を描いています。

《ヴェルベの野》セザンヌ


《ヴェルベの野》1892-1895年
ポール・セザンヌ
フィリップス・コレクション蔵

次にソフィーさんが足を止めたのが、こちらのポール・セザンヌの作品です。
近代絵画の父”と称されるセザンヌですが、じつはソフィーさんは彼と同じエクサンプロヴァンスの出身だといいます。
ソフィーさんもこの作品のような風景を幼少期目にしていたのだそうです。

そのような理由もあり、ソフィーさんはセザンヌに親しみを感じるといいます。

《北》ニコラ・ド・スタール

画像出展元:テレビ番組「フランス人がときめいた日本の美術館」より

こちらはロシア生まれの画家、ニコラ・ド・スタール(1914-1955)の作品です。
彼はロシアの生まれですが、人生の大半をフランスで過ごしました。
革命で祖国から亡命し、41歳で自殺するという壮絶な人生を歩みます。

パリに住んでいた頃にはジョルジュ・ブラックと交流を持ち、ド・スタールは彼から多大な影響を受けています。
この《》という作品にも見られるような、ザラザラとした質感ブラックからの影響と言えるでしょう。

フィリップス・コレクションの創設者であるダンカン・フィリップスが、アメリカの美術館として初めてニコラ・ド・スタールの作品を購入しました。

《ジェンツアーノの眺め》コロー


《ジェンツアーノの眺め》1843年
カミーユ・コロー
フィリップス・コレクション蔵

ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(1796-1875)は、19世紀フランスのバルビゾン派の画家として知られています。
風景画を数多く残し、後世のモダンアートの画家に多大な影響を与えました。

こちらの《ジェンツアーノの眺め》を見たソフィーさんは何かに気付きました。
じつはこの作品は非常に珍しい視点から描かれているのです。
盛り上がった土が絵の前に置かれ、後ろの村が隠れてしまっています。

学芸員の安井さんは「普通の画家、あるいは現代のカメラマンであれば、あまり選ばない視点だ」と言います。

Café 1894

画像出展元:テレビ番組「フランス人がときめいた日本の美術館」より

三菱一号館美術館の南側には別の入り口があります。
ここは美術館に併設するカフェ『Café 1894』の入り口です。

美術館と別の入り口になっているので、カフェだけを利用することも可能です。
明治時代の面影が残る、クラシックで素敵な空間になっています。

画像出展元:テレビ番組「フランス人がときめいた日本の美術館」より

こちらの仕切りのようなガラス窓は何でしょうか?

画像出展元:テレビ番組「フランス人がときめいた日本の美術館」より

じつはこのカフェのスペースは、三菱一号館時代は銀行の営業室だったのです。
このガラスは、窓口の仕切りのガラスとして使われていたものを復元したのです。

画像出展元:テレビ番組「フランス人がときめいた日本の美術館」より

クラシックな照明の根元には当時使われていたガス灯の名残りを見る事ができます。
このツマミはガスを調節するためのものでした。

画像出展元:テレビ番組「フランス人がときめいた日本の美術館」より

柱の上にある彫刻も見どころです。
こちらは保存されていた明治時代の柱を元に復元されたものです。

いかがでしたでしょうか。
今回の記事は以上になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. […] 今回の記事はここまでになります。 続くパート2では、フィリップス・コレクション展の展示作品について詳しく見てまいります。 こちら☚からご覧いただけます。 […]

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