【ぶらぶら美術・博物館】⑤東福寺・即成院【永久保存版!冬の京都旅】

ぶらぶら美術・博物館

2020年1月7日にBS日テレにて放送された「ぶらぶら美術・博物館スペシャル」の【#333 永久保存版!冬の京都旅】の回をまとめました。

今回のパート5では、「東福寺」と「即成院」についてまとめていきます。
番組内容に沿って、+α(美術検定で得た知識など)をベースに、自分へのメモとして記事を書いていこうと思います。

見逃した方やもう一度内容を確認されたい方は是非ご覧になって下さい。

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国宝、東福寺《三門》

三門(国宝)

画像出展:そうだ京都、行こう。より

京都市・東山区の東福寺は、日本最古かつ最大の伽藍を持つことで知られます。

こちらの《三門》は室町時代に、室町幕府4代将軍の足利義持(あしかがよしもち)によって再建されたものです。
国内の禅宗寺院で現存する三門としては国内最大且つ最古の三門になります。
その大きさは横幅が約25.5メートルで、高さは約22メートルになります。

ガンダムより高いのですね!(笑)

「三門」とは実は「三解脱門」の略称になります。
この門の向こう側には本堂がありますが、そこを涅槃に見立てて、涅槃に至るためにはこの門を通らないといけない。
しかしこの門を通るためには、三通りの解脱を成しえないといけませんよ、という
それだけ重々しい門という事になります。

三門の両端にはあとからつけたような柱が見えます。
こちらは1586年に起こった天正大地震を受けて豊臣秀吉の命によってあとから付けられた柱で、「太閤柱(たいこうばしら)」と呼ばれます。
しかし、現代の専門家によるとあの柱一本増えただけではあまり効果はないとの事です・・・。

また三門の両脇には、以前は仁王像が置かれていました。
しかし屋外に置き、日差しを浴びると劣化が進むとの理由で、今は収蔵庫に安置されています
そちらは室町時代につくられたもので、重要文化財に指定されています。

 

画像出展:朝日新聞デジタルより

それでは三門内部の仏像についてまとめていきたいと思います。
内部は全て創建当時のままになっています

入ると中央に鎮座するのが「宝冠釈迦如来像(ほうかんしゃかにょらいぞう)」です。
向かって右側にいらっしゃるのが「善財童子(ぜんざいどうじ)」で、
左側が「月蓋長者(がっかいちょうじゃ)」です。

さらにそのわきを固めるのが「十六羅漢」です。
十六羅漢仏法を守り、それを人々に伝え導く伝道師の役割があります。
よく「五百羅漢」という言葉は聞きますね。
この「十六羅漢」はその「五百羅漢」の中の選ばれた精鋭ということになるのです。

天井や梁には「迦陵頻伽(かりょうびんが)」が描かれており、天上界を表しています
描いたのはかつて東福寺にいた画僧の吉山明兆(きつさんみんちょう)とその弟子たちです。
こちらも室町時代の絵がそのまま残っています。
吉山明兆は室町期の仏画の一つのスタイルを確立した人物です。

ところでこの三門の内部は見る事ができるの?

残念ながら通常は一般公開はしておりません。
しかし年に一度だけ、三月に行われる涅槃会(ねはんえ)という行事と合わせる形で三日間のみ公開がされます。
今年(2020年)の期間は3月14日㈯から16日㈰までとなっておりますので、お時間のある方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

即成院

続いてご紹介するのは、京都市東山区にあるお寺の即成院(そくじょういん)にある《木造阿弥陀如来及二十五菩薩像》です。
こちらのお像は「仏様のオーケストラ」と呼ばれる珍しい仏像になっています。

重要文化財《木造阿弥陀如来及二十五菩薩像》

重要文化財《木造阿弥陀如来及二十五菩薩像》

画像出展:即成院ホームページより

こちらの仏様は平安時代(1094年)に造られました。
元々は平等院の近くのお堂にいらっしゃいましたが、明治に入り廃仏毀釈の難を逃れて、即成院へ納められました。

中央に阿弥陀様が座り、その周りを二十五の菩薩様が囲っており、
極楽から音楽を奏でながら現世へと訪れるその様子を表しています。

音楽を奏でながらと言いながらも、中には楽器をお持ちではない仏様のいらっしゃいます。
こちらはマーチングバンドのような楽団なので、例えば旗を持っている仏様や、道中にお花を撒いて道を清める仏様など様々いらっしゃるのです。

絵画などではその来迎の場面を描いたものはい幾つかありますが、このように仏像として平安時代から残るのは、こちらの即成院の仏様だけと言われています。

絵画などでは阿弥陀様がお立ちになった姿で雲に乗っている姿でよく描かれます。
そして現世で亡くなった人を迎えると、すぐにまた極楽に戻られます。

しかしこちらの仏様はすぐに極楽へは戻らず、姿勢もお座りになられて、現世にいてくださっています。
そしてこの世の人々に極楽な場所や時間を与えて下さっているのです。

仏様の約半数は平安時代からそのままで、残りの半数は江戸時代に修復をされています。
こちらは国の重要文化財に指定されており、また「国宝の予備軍」の呼び声も高い、大変貴重な仏様です。

如意輪観音菩薩坐像

仏様の人数を数えてみますと、中央に阿弥陀様がおり両左右にそれぞれ十三の仏様がいらっしゃいます。
…両脇に十三ですと、全部で二十六となり二十五菩薩像》にはなりませんね
そこでお一人加えられたのが、前列一番左にお見えになる《如意輪観音菩薩坐像》です。
(読み方は「にょいりんかんのんぼさつぞう」です)

画像出展:即成院ホームページより

こちらの仏様は《二十五菩薩像》には含まれておらず、極楽からいらっしゃる阿弥陀様と二十五菩薩様を現世でお迎えする役割をされています。
極楽からお迎えをし、現世に足止めをし、最後にまたお見送りをするという大事な役割の仏様なのです。

獅子吼菩薩

もう御一方、仏様をご紹介します。
前列の右から2番目にいらっしゃる「獅子吼菩薩」という仏様です。
(読み方は「ししくぼさつ」と読みます)

こちらの仏様は別名「ほほ笑みの菩薩」とも呼ばれています。
前に立ち、ニコッと微笑んでお参りをすると、素晴らしい笑顔が身につくと言われており、女優さんやモデルさんがよくお参りをされるそうです。
(過去には藤原紀香さんなどもブログでお参りしたと書いてましたね)

二十五菩薩 お練り供養

こちらの即成院では毎年10月に「二十五菩薩 お練り供養」と呼ばれる法要が行われます。
参加者は《二十五菩薩》のお面を被り、それぞれの楽器等を持ち、お練りを行います。

参加者は一般公募も行われているので、気になる方は是非チェックをしてみてください。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。

いかがでしたでしょうか。京都に足を運んだ際にはぜひ行ってみたいですね♪
続いては京都市左京区にある「永観堂」についてまとめていきます。
【ぶらぶら美術・博物館】⑥永観堂【永久保存版!冬の京都旅】

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