【ぶら美】あやしい絵展④【《横櫛》甲斐庄楠音/《太夫》稲垣仲静】

ぶらぶら美術・博物館
スポンサーリンク

《太夫》稲垣仲静

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

これはちょっと僕はリアルに怖いかも!

作者の稲垣仲静(いながきちゅうせい、1897-1922)は、甲斐庄楠音と同じ「密栗会」のメンバーでした。
当時の流行り病、腸チフスに罹り、25歳の若さで亡くなっています。

髪飾りの部分は大胆な粗いタッチで描かれています。
目の周りは油彩画のように、筆跡の残る描き方になっていますが、これは日本画としては珍しい描かれ方です。

こういった作品が岸田劉生に影響を与えて、岸田特有の”デロリ”絵画へと繋がっていくのです。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

マジで苦手なので、こっちは引きの画像で…(笑)

大正時代に入ると、若い画家たちが西洋画に強い憧れを抱くようになります。
そこで甲斐庄ら京都の日本画家たちは、油彩画の写実性を取り入れます。

彼らは写実的な表現を追求していった結果、予期せずグロテスクな作品になっていったのです。

当時は”エロ・グロ・ナンセンス”ブームだったけども、それを狙った訳ではなく、西洋美術を取り入れる実験の中で、たまたまそうなってしまった」のだと山田五郎さんはいいます。

今回の記事はここまでになります。
次のパート5で『あやしい絵展』のまとめ記事はラストです。

上村松園の《》についてまとめました。
こちら☚からご覧いただけます。

コメント

  1. […] パート4は、こちら☚からご覧いただけます。 […]

  2. […] 今回の記事はパート5になります。 前回のパート4はこちら☚からご覧いただけます。 […]

タイトルとURLをコピーしました