【トーハク】デュシャンと日本美術④【ぶらぶら美術館】

ぶらぶら美術・博物館

2018年11月6日にBS日テレにて放送された「ぶらぶら美術・博物館」の【#288 アートの秋!トーハクで名作ざんまい豪華2本立て!~快慶の傑作仏!「大報恩寺」展と芸術を揺るがした「マルセル・デュシャン」~】の回をまとめました。

今回の記事はパート4になります。
前回のパート3はこちら☚からご覧いただけます。

番組内容に沿って、それだけでなく+α(美術検定で得た知識など)をベースに、自分へのメモとして記事を書いていこうと思います。
見逃した方やもう一度内容を確認されたい方は是非ご覧になって下さい(^^♪

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デュシャンとチェス

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

デュシャンは1920年代に入ると「アーティストが嫌だ」と言って、チェスプレイヤーになります。
しかも腕前も相当なもので、約5年間に渡りチェスのフランス代表になる程でした。

すごい!どんだけ多才な人なんですか!

しかしアーティスト活動の方は実は辞めた”振り”で、「デュシャンは芸術活動を辞めた」という噂を自ら流していたといいます。
続いての作品はその頃に制作された作品です。

『391』第12号

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

山田五郎さん曰く、「有名なしょうもない作品」との事(笑)。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

こちらの赤枠の中が元々デュシャンが手掛けた作品です。

こちらの『391』というのはデュシャンの友人であるフランシス・ピカビアが出版していた雑誌です。
そこにデュシャンの作品を掲載し、「彼がこんな作品(ダダ作品)を発表しましたよ」と発表する記事になっているのです。

それがどんな作品かというと…

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

モナリザにダリのようなヒゲが書かれたものです。

1919年はレオナルド・ダ・ヴィンチの没後400年の記念の年でした。
デュシャンは購入したモナリザの絵ハガキにヒゲを描き、それを作品として発表したのです。

小学生の落書きじゃないですか!?
これはひどい(笑)

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

さらにその下に「LHOOQ」というアルファベットを書いたのです。

一見何かの暗号のようですが、このアルファベットをフランス語読みすると、「彼女はお尻に熱を持っている」という意味になり、そこから「彼女は欲情している」と読み取れるのです。

ただの下ネタじゃないですか!

まるで教科書に載っている歴史上の人物にヒゲと下ネタを書くような感じです。
山田五郎さんが「有名なしょうもない作品」と言うのも頷けます(笑)

ローズ・セラヴィとしてのマルセル・デュシャン

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

そんなデュシャンですが、今度は”女装”を始めます。
こちらは”ローズ・セラヴィ”という架空の女性に扮した写真です。

撮影したのはアメリカ人の画家であり写真家のマン・レイです。

マン・レイといえば、こちらの《アングルのヴァイオリン》が良く知られていますね。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

ローズ・セラヴィ」という名前も先ほどのモナリザの「LHOOQ」と同様、フランス語読みすると”エロス、我が人生”という意味になります。

下ネタばっかりじゃないですか!

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

デュシャンはこのローズ・セラヴィというキャラを作って、男性と女性の人格を持つことを目的としていました。
それにより、活動や表現の幅が広がると考えたのです。

しかし山田五郎さん曰く、「そんな大した芸術活動は」していないそう。

規定の概念に捉われるのではなく、新しい事や面白いと思った事をやっていくデュシャンのスタイルが表れた一枚です。

トランクの中の箱

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

こちらはマルセル・デュシャンローズ・セラヴィ両名義で発表された作品です。
それまでデュシャンが発表した作品のミニチュアが収められたBOX版です。

うわぁこういうのはテンション上がりますね!

いわば、”持ち運び可能なデュシャン美術館”です。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

パート3の記事でご紹介した《》のミニチュアもあります。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

こちらのBOXは豪華版が20点通常版が300点発売されました。
こちらの展示のものは豪華版になります。

通常版の方は今でも、ごくごく稀にオークションに出ることがあるのだそうで、ただ金額は相当な額になっているといいます。

「豪華版」「通常版」というのは現代でもよく使われる販売手法です。
コレクター心理を良く掴んだ、商売上手な人だったのが分かります。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

いかがでしたでしょうか、マルセル・デュシャン
どこか「やったもん勝ち」な所はありますが、中々できない事ですし、何よりそれを最初にやったというのが凄いのです。

また、山田五郎さんは「本人がビジュアル的にカッコいいというのも非常に重要だった」と語っています。

確かにそこは大きいかもしれないですね!

このデュシャンの”大量生産的”のやり方、その後のアンディ・ウォーホルなどに受け継がれていきます。
デュシャン以降のアーティストの一定数は、彼のやり方の延長線上と言えるかもしれません。

画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より

さて、今回の展覧会『マルセル・デュシャンと日本美術』とあるように、展示の後半は日本美術の作品が展示されていました。

>>続いては400年前に日本にもあったレディメイド作品です。

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