【アートステージ】ベラスケス、レンブラント、フェルメール【まとめ】

アート・ステージ
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《デルフトの眺望》フェルメール


《デルフトの眺望》1660-1661年頃
ヨハネス・フェルメール
マウリッツハイス美術館蔵

レンブラントが活躍した17世紀のオランダは、”絵画の黄金期”と呼ばれます。
その黄金期の画家として忘れてはいけない存在が、ヨハネス・フェルメール(1632~1675)です。

この《デルフトの眺望》は彼が生まれ育った故郷の風景を描いた作品です。


フランスの小説家のマルセル・プルーストはこの作品について次のように述べ、絶賛しています。
ハーグの美術館で『デルフトの眺望』を見て以来、私がこの世で最も美しい絵画を見た事を知った」。


キャンバスの上部は、オランダ特有の広々とした空が広がります。
そこに浮かぶ雲の表現はとてもリアルに描かれています。

大きな川はスヒー川と呼ばれる川です。
その水面には反射した建物が映っています。


町の大半が雲の影に覆われていますが、一部光の当たる場所があります。
デルフトの象徴、新教会です。

その隣に描かれた黄色の壁。
プルーストは「この壁の黄色のように文章を書くべきだった」と作品の中で登場人物に言わせるほど、この作品に惚れ込んでいました。


フェルメールは当時の最先端技術である”カメラ・オブスキュラ”を絵画制作に役立てました。
現在のカメラの前身で、ピンホールカメラの原理で映し出された像から、作品の構図を決めていたのです。


フェルメールと同時代のオランダで、アントーニ・ファン・レーウェンフックという人物がいました。
彼は世界で初めて顕微鏡で微生物の観察に成功した科学者であり、また商人の顔も持ち合わせていました。

 
フェルメールレーウェンフックは交流があり、《天文学者》と《地理学者》のモデルはレーウェンフックその人だといわれています。
彼が着ている日本の「どてら」は、オランダの富裕層が防寒着として愛用していました。

またフェルメールが亡くなった際に、管財人を務めたのもレーウェンフックでした。

いかがでしたでしょうか。
今回の記事はここまでになります。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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