ボッティチェリ
生涯に残した作品の数は、およそ百十点といわれています。
《プリマヴェーラ(春)》や《ヴィーナスの誕生》はルネサンスを代表する絵画ですが、これらの作品はフィレンツェ近郊にあるメディチ家のカステッロの別荘に”プライベートコレクション”としておさめられており、1815年に現在の所蔵先であるウフィツィ美術館に移されるまで、一般の人の目に触れる機会はほぼなく、ボッティチェリと彼の作品は長きに渡り、”忘れられていた存在”となっていました。
生涯のほとんどを故郷であるフィレンツェで過ごし(1481年にバチカンで仕事をした一度を除いて)たため、彼の代表作のほとんどは同地のウフィツィ美術館に収められています。
◉参考文献
佐藤幸三著『図説ボッティチェリの都フィレンツェ』河出書房新社