オディロン・ルドン(1840-1916)は、19世紀末から20世紀にかけて活躍したフランス人画家です。
同い年の画家には、彫刻家のロダン、印象派のクロード・モネ。
さらにその一つ年下には、ルノワールがいます。
彼の作品は50代半ばまで、モノクロ一色の作品がほとんどでした。
そのような画風にもかかわらず、1886年に開催された第8回印象派展に作品を出品をしています。
《秘密(囚われ人)》
そんなルドンですが40代の終わりから50代にかけてになると、色彩を用いた作風に変わっていきます。
色彩を手にしたルドンは、「私は色彩と結婚した。もうそれなしで過ごすことはできない」と残しているほどです。
晩年には個展が開催されたり、サロン・ドートンヌでルドンに一室が設けられるなど評価を確立していきます。
そして1916年、76歳でその生涯を終えます。