【アートステージ】マネ、モネ、ルノワール【まとめ】

アート・ステージ
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画家モネ

画像出展元:テレビ番組「アート・ステージ~画家たちの美の饗宴~」

モネは生涯に渡って野外での制作を続けていきました。
彼は自然の中の「もの」ではなく、「光」を描こうとしました。

画像出展元:テレビ番組「アート・ステージ~画家たちの美の饗宴~」

そこでモネが編み出したのが色彩分割(筆触分割)という手法です。
この手法は絵具を混ぜて使うのではなく、キャンバスに色を配置するようにしていく事で、明るさと輝きを損なうことなく光や空気感を表現するものでした。

画像出展元:テレビ番組「アート・ステージ~画家たちの美の饗宴~」

この手法により、モネの作品からは日の光や空気感を感じられるのです。


《睡蓮の池、バラ色のハーモニー》1900年
クロード・モネ
オルセー美術館蔵

またモネは数多くの連作を描いたことでも知られています。
その始まりは『積み藁』で、次いで『ポプラ』、『ルーアン大聖堂』を制作します。

そして1890年代の終わりごろから取り組んだのが『睡蓮』の連作で、モネは生涯に渡って200点以上睡蓮を描きました。

光を写す水面に浮かぶ睡蓮は、モネにとって飽きる事のない生涯の画題だったのでしょう

ジヴェルニーに居を構えたモネは、日本風の庭園を造り、セーヌ川から引いた水で池を設け、そこに睡蓮の花を浮かべました。
モネは亡くなるまでここで睡蓮を描き続けました。

画像出展元:テレビ番組「アート・ステージ~画家たちの美の饗宴~」より

モネルノワールが二人でキャンバスを並べて描いた作品があります。
ラ・グルヌイエール》です。

モネの方は色彩分割を用いて、水面のきらめきを効果的に表現しています。
一方のルノワールは、人物にフィーチャーして描いているのが対照的です。

ラ・グルヌイエール》については、過去記事で詳しく解説しております。
こちらもどうぞご覧ください☟☟
【アートステージ】ラ・グルヌイエール【モネとルノワール】

画家ルノワール

画像出展元:テレビ番組「アート・ステージ~画家たちの美の饗宴~」より

そんなルノワールは社交的で明るい性格でした。
モネの描く対象が光や空気だったのに対し、ルノワールは人物を描き続けました。


《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》1876年
ピエール=オーギュスト・ルノワール
オルセー美術館蔵

ムーラン・ド・ラ・ギャレット》はそんな彼の代表作で、描かれている人物の多くはルノワールの友人たちだといわれています。

私は明るく楽しい絵しか描きたくない
ルノワールはこう語っていますが、《ムーラン・ド・ラ・ギャレット》はまさにそんな彼の言葉を体現した作品になっています。

画像出展元:テレビ番組「アート・ステージ~画家たちの美の饗宴~」より

マネモネ、そしてルノワール
三人の間で交わされたこんなエピソードがあります。

ある時三人で写生していたとき、ふとルノワールがいない事にマネが気づきました。
「ルノワールはどうした?」とモネに尋ねると、「また女性のあとをついて行ってしまいました」との答え。
それを聞いたマネは「ルノワールは風景をうまく描けないし、絵をやめるよう君から言ってやりなさい」と返したといいます。


《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》1876年
ピエール=オーギュスト・ルノワール
アーティゾン美術館蔵

そんなルノワールは愛する女性たちを明るく、愛らしく、時に官能的に描き続けました。
彼の女性を描いた名画の数々は今でも世界中で愛されています。

いかがでしたでしょうか。
今回の記事はここまでになります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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