2026年9月22日にテレビ東京で放送された「開運!なんでも鑑定団」の【円山応挙・ルビー】についてまとめました。
番組内容に沿って、それでけでなく+α(美術検定で得た知識など)をベースに、自分へのメモとして記事を書いていこうと思います。
*画像出展元:テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」より
円山応挙の目利きに挑戦!

冬の朝である。
国宝《雪松図屏風》。

その松に降り積もった雪を見れば、なんと紙の白をそのまま生かしている。

にもかかわらず距離を取ってこの絵を見ると、それは紛れもなく降り積もったばかりの雪であり、質感のリアルさはまさに神業といえよう。

描いたのは江戸時代中期の天才絵師・円山応挙(1733~1795)。
決まった流派に属さなかった応挙が力を入れたのは”写生”である。

懐には常に矢立てと帳面をしのばせ、ありとあらゆるものを写し取った。

それゆえ応挙が描く生き物たちは、姿形が正確なのはもちろんのこと。

その息づかいまで伝わってくるほど真に迫っている。

しかしただリアルさを追求したわけではない。

時には筆数を減らし、生後間もない子犬の愛らしさを表現した。

かと思えば、見たこともないものも描いた。

例えば「虎」である。
その頃の日本では、生きた虎を見にすることはなかった。
そこで応挙は、姿形は猫を、毛並みは輸入させた毛皮を参考にして独特な虎を描いてみせた。

そんな応挙の作品は『開運!なんでも鑑定団」にこれまで65回登場しているが、そのうち本物はわずかに7点と、およそ90%が偽物という結果になっている。
練習問題

2024年11月に登場したこちらの応挙の絵。

机の上には卵を入れた皿があり、その横に2匹のネズミが。
1匹は卵を抱え仰向けになり、もう1匹はその尻尾を引っ張っている。

この絵は本物か?それとも偽物か?

正解は本物で、その鑑定額300万円。

「ネズミのちょっと硬い毛質、それを1本1本丁寧に描いて、立体感をうまく表現していると思います
円山応挙の掛け軸 本物はどれ?

この3つの作品のうち、本物は1点。

Aの《群鶏図(ぐんけいず)》

Bの《探象図(たんぞうず)》

Cの《柳鴨図(やなぎにかもず)》

正解はCの《柳鴨図(やなぎにかもず)》でした。

「目利きのポイントの一番最初は、まず“離れて見る”っていうことなんですよ」

「全体を見てほしい」

「Cの本物は絵に破綻がないんです」

「メスの羽毛がすごくフワフワとして非常に質感が上手い」

「最初に取り上げた《雪松図》と同じく、地の絹を残して雪を表現してるんですね。この場合、その上に少し白で雪を降らせてますけれども。描かない白を応挙は使っています」

「Cの本物は450万円」

「CとAは鳥の絵ということで比べられるんですが、Cの本物の描き方とそのA《鶏図》の描き方は全く違う」

「雌鶏のほうはしっかり描いてないんですね」

「(次にBの)《探象図》、これは遠くから見たときに全く応挙らしさを感じない。上に余白があるんですが、応挙なんかはよく余白で空気感とか奥行きを表すんですけれども」

「この場合、この余白は何の意味もない」
宝石の女王 ルビー

ルビーはダイヤモンド、エメラルド、サファイアと並び、世界4大宝石に数えられる。

気品に満ちた色合いから、「宝石の女王」と呼ばれる。

その名はラテン語で赤を意味する「rubeus(ルベウス)」に由来し、和名を紅玉(こうぎょく)という。

あまり知られていないが、実はルビーとサファイアは、同じコランダムという鉱物の色違いである。

コランダムの純粋な結晶は無色透明である。

しかし不純物を含むとさまざまな色に発色する。
クロムがわずかに混ざり、赤くなったものをルビー。

鉄やチタンなどが混ざり、青や黄色など赤とは違う色になったものをサファイアと呼ぶ。

産出量はサファイアが年間2000万カラットなのに対し、ルビーは50万カラットと圧倒的に少ない。

というのもコランダムとクロムが同じ岩石に存在することは、奇跡というほど稀で、その希少性はダイヤモンドを遥かに凌ぐ。

しかしルビーは1902年フランスの化学者ベルヌーイが、合成石を作ることに成功しており、購入の際には注意が必要である。

その見分け方の一つがインクルージョン、すなわち内包物があるかどうか。

ほとんどの天然石には細かなインクルージョンがあるため、まったくなければ合成ルビーの可能性が高い。

ルビーの主な産地は東南アジア、南アジア、アフリカの一部。
産地によって微妙に色が異なっている。

例えばスリランカ産のものは、淡く明るい色合いからチェリーピンクと呼ばれる。

黒みが強いタイ産はビーフブラッドと呼ばれる。

その中でも最高級とされるのが、ミャンマーのモゴック鉱山産の「ピジョンブラッド」である。
鳩の血のごとく深く濃い赤で、それでいて透明感もあり、吸い込まれそうなほど神秘的である。

このピジョンブラッドは長らくモゴック鉱山でしか採れないとされていた。

しかし近年では東アフリカのモザンビークでも産出され、大きな話題となった。

2023年、サザビーズのオークションに55.22カラットのモザンビーク産ピジョンブラッドが出品された。

その落札額は驚きの49億円!
10カラットのルビー

改めて依頼品を見てみよう。
10カラットのルビーの指輪である

カラットとは宝石の重さの単位のことで、1カラットは0.2グラム。

ルビーでこれほど大きなものは珍しく、深い赤色が実に美しい。

ルーペを使って見ると、インクルージョンらしきものも見られるが…
果して鑑定やいかに?
残念!合成石


あ~2万だ~!

「残念ですが天然のルビーではありません」

「合成ルビーです。当時の日本では合成石でも、ルビーと言われて売られていたんですね。それでは駄目だということで、1960年頃に日本でも欧米風の宝石の鑑別機関ができたわけです」

「中に”シルク”と呼ばれるインクルージョンが見えたと言われましたけども、カット石の表面についている研磨痕」

「だから見誤られたってことになりますね」

「もし天然の非加熱で10カラットのルビー、中がそれだけ綺麗な石であったとすれば1億円以上になります」
今回の記事は以上になります。
