【開運!なんでも鑑定団】アレキサンドライト/柿右衛門様式【美術情報まとめ】

美術番組

2026年6月16日にテレビ東京で放送された「開運!なんでも鑑定団」の【アレキサンドライトの指輪 2点】と【古伊万里 柿右衛門様式の小皿5点】についてまとめました。

番組内容に沿ってそれでけでなく+α(美術検定で得た知識など)をベースに、自分へのメモとして記事を書いていこうと思います。

*画像出展元:テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」より

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ふたつの顔を持つ神秘の宝石 アレキサンドライト

1830年、ロシア帝国時代。
ウラル山脈のエメラルド鉱山で、一人の男が青緑に輝く石を発見した。

男は当然、エメラルドと思い持ち帰ったのだが…。

夜、ロウソクの火に照らし見直してみると…。
なんと鮮やかな赤紫に変わっていた

昼はエメラルド。

夜はルビー。

これは神のいたずらか?

驚いた男は石の正体を突き止めるべく、科学アカデミーに調査を依頼。

すると特別な性質を持った希少石であることが判明した

その石はすぐさま時の皇帝・ニコライ1世に献上された。

くしくもその日は息子・アレクサンドル皇太子の誕生日(4月29日)だったことから…

その石はアレキサンドライトの名が与えられたという。

昼、太陽の下では青緑に。

夜、ロウソクの下では赤紫に変化する摩訶不思議な宝石、アレキサンドライト。

この石は金緑石(きんりょくせき)という鉱物の一種。

しかし、微量のクロムを含む特殊な結晶構造をなし、これが色変化をもたらすという。
そのメカニズムを簡単に説明しよう。

日中、降り注ぐ太陽の光は白く見えるが、実際にはさまざまな色が混ざり合っている。

アレキサンドライトの結晶は、このうち紫・黄色系の光を吸収(=色として認識されない)し、

逆に緑系と赤系の光を強く反射。
つまり緑にも赤にも輝くという特性を持つ。

ところが、人間の視覚は緑系の光の感度が高く、赤系の光の感度は低い。

なので太陽の下では緑色に見える。

一方、闇夜を照らすロウソクや電球は赤系の光が強いため、ロウソクの下では緑色より赤色が強調され、赤く輝いて見えるのである。

その謎めいた輝きは多くの人々魅了したが、大きな結晶として成長することが難しく1カラット以上の原石はほとんど採れなかった

また美しく変色するものは限られた地域でしか産出されず、採掘量も極めて少ない。

そのためアレキサンドライトはパライバトルマリンパパラチアサファイアと並び「三大希少石」に数えられ、

ダイヤモンド、サファイア、エメラルド、ルビーの四大宝石よりも価値が高いとされた

このネックレスは、かのティファニーの創業者の長男にして、宝飾デザイナーだったルイス・ティファニーがある女性に贈ったものである。

中央に配されたアレキサンドライトはなんと40カラット

贈られた女性は晩年のルイスを献身的に支えた看護師にして画家のサラ・E・ハンリー。

深い琥珀色にも、

オリーブグリーンにも変化する輝きが、2人の愛と友情のはざまを物語るようである。

アレキサンドライトの指輪2点

改めて依頼品を見てみよう。
アレキサンドライトの指輪2点である。

1つは小粒の石が11点とダイヤが配されたブーケのようなデザイン。

もう一方は2カラットあまりの石が中央に堂々と配されている。

何より大事なのは変色効果だが…

どちらもしっかりした色変化を確認できる。

しかし天然のアレキサンドライトは希少ゆえ、人工的な合成石も存在する

果して鑑定やいかに?

アレキサンドライトの指輪 180万円

180万円!

「一方は天然石。一方は合成で作られたものなんですね」

「複数の石がセットされてるほうは天然石です。アレキサンドライトの価値は色変わりがはっきりと明確に変わるもののほうが価値が高いんです」

「個々の石は非常に小さいんですが色変わりが見事です。透明度も高くて、非常にきれいな品質の石です」

「もう1つのほうは工場で作られた合成(石)です」

「ライティングしました。あれは紫外線です実は。合成石のほうはものすごく光ったんですね、真っ赤に。不純物が少ないんです」

「これがもし天然のアレキサンドライトであれば、2000万円に評価できたと思います

日本最初の磁器 伊万里焼

QUEENのボーカル、フレディ・マーキュリー。
実は大の日本古美術愛好家で、自宅に買い集めた浮世絵や漆器・焼物を飾り、日々愛でていたという。

そんなフレディがとりわけ愛したのが、この伊万里焼・柿右衛門様式の鉢であった。

伊万里焼は1610年代、肥前国有田で生まれた日本最初の磁器である。

近隣の伊万里港から各地に運ばれたことからその名がついた。

当初作られた、いわゆる「初期伊万里」は技術がまだ未熟であった。

そのため染付や白磁、青磁など素朴なものがほとんどだった。

しかし17世紀半ば、色絵の技法が確立すると…。

名工酒井田柿右衛門の窯が中心となり、ヨーロッパへの輸出向けに洗練されたスタイルの磁器が制作された。

これを柿右衛門様式という。

ヨーロッパを魅了した磁器 柿右衛門様式

当時ヨーロッパには磁器を作る技術がなく、中国の磁器が珍重されていた。

しかし1644年、明王朝の崩壊によりヨーロッパ側での入手が困難になった。

そこでオランダ東インド会社が新たに目をつけたのが、日本の柿右衛門様式であった。

上質な磁器を手に入れたい東インド会社の要求は日本側にとってかなり厳しいものであったが、窯元たちは日々品質改良に励み、飛躍的に技術を向上させていった。

柿右衛門様式の磁器は透き通るほど薄く、そして軽い。

皿や鉢はろくろびきした素地を土型にかぶせて成形しており、

八角形・菊花形・輪花形などの量産を可能にした。

また角瓶や六角形の壺などは、

薄い粘土板を貼り合わせていく、板作りという技法を用いている。

最大の魅力は乳白色を帯びた地肌にあるといえよう。

鉄分などの不純物を取り除いた釉薬を、極力薄くかけることで生まれた白の肌あいは、米のとぎ汁に似ていることから濁手(にごしで)と呼ばれる。

この柔らかな白が鮮やかな色絵をより引き立てるのである。

またその絵付けは繊細にして優美で、構図も余白を大胆にとるなど実に斬新。

海外に渡った柿右衛門様式は”ミルキーホワイト”と呼ばれ、

イギリスやドイツなどの王侯貴族を虜にし、金より高値で取引された。

18世紀に入り、ようやくドイツのマイセンで磁器が作られるようになったが、

その際に手本にしたのが柿右衛門様式であった。

ヨーロッパ磁器の発展にこれほど多大な影響を与えた日本の焼物は他に例を見ない。

古伊万里 柿右衛門様式の小皿5点

改めて依頼品を見てみよう。
古伊万里・柿右衛門様式の小皿5点である。

染付の線で花と波紋のような文様が描かれ、鮮やかな上絵の具で赤・緑・黄色の花が添えられている。

大胆に余白をとった構図は、いかにも柿右衛門様式らしい。

また高台には「角福」の銘が。

当時作られた柿右衛門様式の現存数はごくわずかだが…
果して鑑定やいかに?

珍品 200万円!

200万!本物!

「いやぁ1枚買い戻されてよかったですね~」

「これ5枚揃っているから200万円なんです。仮に1枚の半端もの、あるいは4枚まででしたらね、1枚30万円。それほどこの手で揃いものは貴重なんですよ」

「制作されたのは17世紀の後半から18世紀の初頭にかけて。非常に変わっているのはね、このお皿が13角形だってことなんです」

「じつはこれは蜘蛛の巣なんです。お皿の見込みの縁のところに波のような線が描いてございますね。これ蜘蛛の巣の横糸の変形なんです。極めて珍しい形なんですよね。くれぐれもこれバラさないで大切になさってください」

今回の記事は以上になります。

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