2026年5月24日にNHKで放送された「日曜美術館アートシーン」の展覧会紹介の内容をまとめました。
*画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
特別企画展 伊勢の名刹 専修寺 -寺宝からみる公家文化 (霞会館記念学習院ミュージアム)

東京・豊島区の霞会館記念学習院ミュージアムで、古刹の調査によって発見された名品が公開されています。

調査が行われているのは、三重県津市にある専修寺(せんじゅじ)。

皇族や公家の子弟が住持を務める門跡寺院として格式を誇ってきました。

専修寺にはいまだ明らかにされていない美術品が数多くあり、2023年から学習院大学による調査が行われてきました。

こちらは旧公爵・近衛家から贈られた掛け軸。
江戸時代の京都で絶大な人気を誇った円山応挙の作品です。

糸をよって釣り糸をつくる人物の穏やかな表情。
伸びやかながらも応挙らしい写実的な筆運びが感じられます。

金銀の蒔絵がふんだんに施された書棚。

正面には高貴と繁栄を表す桐の大樹と咲き誇る草花。

天板には向かい合う、つがいの鳳凰の姿。
金粉をまきつめた見事な金の梨地に、高蒔絵が施され神々しく輝きます。
14代・徳川家茂の将軍就任の記念に制作されたと考えられます。

近衛家を通して専修寺に伝来しました。

白い肌の美しい香炉。
薩摩焼の陶器です。

側面には蝶をかたどった浮き彫りの彫刻。

耳には桜の透かし彫り。
緻密で高度な技術が隅々まで行き届いています。

明治天皇の皇后の昭憲皇太后が所持し、遺品として譲られました。

この展覧会は2026年6月13日まで開催されています。
宇都宮美術館開館30周年・市制施行130周年記念 ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵 (宇都宮美術館)

ゴッホが南フランスで繰り返し描いたお気に入りのモチーフ「跳ね橋」。
パリで印象派の色彩を目の当たりにしたゴッホ。
南仏の強い日ざしを輝くような色彩で生き生きと描きました。

絵の具を盛ったような筆触から気持ちの高ぶりが感じられるよう。

印象派を中心に、革新的な絵画表現を模索した画家たちの展覧会です。

印象派の巨匠ルノワール。
4歳の我が子がモデルです。
光あふれる温かい色使い。
父・ルノワールの愛に満ちた眼差しを感じさせる一枚です。

印象派に影響を与えたエドゥアール・マネ。
物の存在をありのままに描こうとしました。

筆跡を残し、色を置くように重ねています。
アスパラガスのみずみずしさを見つめた晩年の名作です。

栃木県宇都宮市の宇都宮美術館で2026年6月21日まで開催です。
その後、あべのハルカス美術館(2026/7/4-9/9)、名古屋市美術館(2026/9/19-11/29)へ巡回します。
今回の記事は以上になります。
