【開運!なんでも鑑定団】歌川広重【美術情報まとめ】

美術番組

2025年11月18日にテレビ東京で放送された「開運!なんでも鑑定団」の【浮世絵師 歌川広重】についてまとめました。

番組内容に沿ってそれでけでなく+α(美術検定で得た知識など)をベースに、自分へのメモとして記事を書いていこうと思います。

*画像出展元:テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」より

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日本独自の芸術 浮世絵

絵師が下絵を描き、彫師が版木を彫り、摺師が摺り上げる。
浮世絵は江戸時代に花開いた日本独自の芸術である。

かのフィンセント・ファン・ゴッホは浮世絵に多大な影響を受け、2枚の油絵を描いた。

1枚は歌川広重の《亀戸梅屋舗》を模写した《花咲く梅の木》。

そしてもう一枚、ゴッホが描いた《雨の大橋》。
元となったのは同じく広重の《大はしあたけの夕立》である。

浮世絵師 歌川広重

歌川広重は1797年、江戸の生まれ。
浮世絵師として頭角を現したのは、風景画を描き始めた30歳の頃。

当時、庶民の間では伊勢参りや富士詣など旅が大流行。
それに伴い各地の風物を描いた浮世絵の人気も高まり、広重はその流れにうまく乗ったのであった。

歌川広重『東海道五十三次』

出世作は浮世絵史上最大のベストセラーである『東海道五十三次』。

東海道五十三次』は53の宿場に、日本橋と京を加えた55枚の連作である。

しかしその作品群は単にありのままの情景を捉えたものではなく、随所に広重ならではの独創的な工夫が凝らされている。

例えばこちらの『蒲原(かんばら)』。
この地は現在の静岡市にあたり、決して雪深いところではない

しかし広重はあえて雪景色にすることで、静寂さをいっそう際立たせている

あるいは『庄野(しょうの)』では激しい夕立を降らせることで、旅の臨場感を見事に表現してみせた。

さらに旅人や、そこで暮らす人々の姿を生き生きと描写。
いずれの作品も豊かな詩情が漂っており、今なお多くの人を引きつけてやまない。

歌川広重『名所江戸百景』

そして最晩年に手がけたのが『名所江戸百景』である。

これは目録を含めると120枚からなる連作で、江戸の賑わいや美しさを伝えている。

一説にはこの直前(1年前)の1855年、江戸を襲った安政の大地震からの復興目的で作られたともいわれている。

特徴はなんといっても構図の妙であろう。
時には鳥の目線で下界を見下ろし…

時には馬の足越しに行き交う人々を眺める。

風景を描く際、空間の広がりを表現するには横長の画面の方が適している。

しかし、この揃いものはすべて縦長である。

広重は俯瞰の構図を用いたり、

手前のモチーフを極端に拡大するなど、大胆にして斬新な手法で画面にうまく収めた。

それでいて風景画の連作では陥りがちな単調さを微塵も感じさせない、全く新たな世界を生み出したのであった。

リサイクルショップで買った額に入っていた歌川広重の浮世絵

改めて依頼品を見てみようか。
歌川広重の《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》である。

隅田川に架かる新大橋に突如降り出した夕立。
人々は足早に渡り切ろうとしている。

対岸の安宅の町は、もやに霞んでいる。

そして角度と濃さが異なる2種類の線が、雨足の強さと大気の奥行きを見事に表現している。

美術館に所蔵されているものと比べてみると、依頼人が言うように…

題名の部分など配色が若干異なるようだ。
これは一体どういうことか?

果して鑑定やいかに?

なんと250万円!

すごい!250万円!

「間違いありません。本物です」

「それで初摺かどうかの話なんですが、依頼品は版がそれほどズレておりませんから、おそらく4回目あたりの摺りではないかと思います」

「初摺は非常に丁寧なぼかしが入っている。だんだんそれが簡略化されていくんですね」

「とても有名な図柄なので、復刻版もかなりあります。ただ復刻版は初刷りのものを参考にして作っているので、この4番手5番手くらいのものを復刻にすることはまずないだろうと」

「これが初摺の保存状態の良いものでしたら、1,500から2,000万ぐらいはいくだろうと思います

今回の記事はここまでになります。

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