2021年10月5日にBS日テレにて放送された「ぶらぶら美術・博物館」の【#386 世界中のストリート・アートを完全再現!「バンクシーって誰?」展~天才?反逆者?全てが謎!アート界の異端児の、その正体に迫る~】の回をまとめました。
今回の記事はパート6になります。
前回のパート5はこちら☚からご覧ください。
番組内容に沿って、それだけでなく+α(美術検定で得た知識など)をベースに、自分へのメモとして記事を書いていこうと思います。
見逃した方やもう一度内容を確認されたい方は是非ご覧になって下さい(^^♪
《Girl With Balloon(風船と少女)》(オリジナル作品)
今回の『バンクシーって誰?展』では、ニュースにもなった非常に有名な作品が展示されています。
画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より
《Girl With Balloon(風船と少女)》という作品です。
なぜこの作品が有名になったかといいますと…
画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より
ご存知「シュレッダー事件」でシュレッダーにかけられたものと同じモチーフの作品です。
(今回展示されているのは、『風船と少女』をモチーフにした別の作品です)
2018年10月に行われたサザビーズのオークションで、1億5000万円で『風船と少女』が落札された瞬間に、額縁に仕掛けられていたシュレッダーが起動。
作品の下半分が細断されてしまいました(ちなみに当初のバンクシーの計画では作品全体がシュレッダーにかけられる予定だったとか)
どうしてバンクシーはこんなことをしたのでしょうか?
画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より
バンクシーは美術作品に高値がつく、そしてそれが投機の対象となる事を批判しているのです。
しかし結果的には、このシュレッダー事件がバンクシーの知名度と作品の値段を上げるきっかけになったのです。
画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より
ちなみにこのシュレッダー事件の作品は2021年10月に再び競売にかけられる予定になっています。
その予想落札価格は6~9億円。
2018年に1億5千万円で落札されているので、例え6億円だったとしても4倍に値上がりしている事になるのです。
「オークションという作家と関係のないところで作品の値段がどんどん上がっていくことを皮肉る行為を、たぶんオークションぐるみでやっているんですよ」(山田五郎氏)
皮肉っていながら結局儲けている、ということですね!
画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より
その手に入れたお金でパレスチナにホテルを建てたり、難民支援に役立てたりと社会貢献をしているのです。
《Girl WithBallon》(ストリート作品)
画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より
《Girl With Ballon》という作品は、元々はグラフィティとしてロンドンの橋のたもとに描かれたものでした。
ちなみに現在はもう残っていません。
画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より
風船のところに描かれた「20」という数字は、バンクシーがこの作品を描いた後、別の誰かによって描き足されたもので、特に意味はないと考えられます。
画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より
もう一つ後から描き足された部分があります。
右上の「THERE IS ALWAYS HOPE(いつだって希望はある)」の文字。
グラフィティというものは常に移り変わり、進化していきます。
この《Girl With Ballon》も「THERE IS ALWAYS HOPE」の文字が描き足されたことで、絵の意味がより深っています。
この文字を描き足した人もかなりのセンスをしていますよね!
画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より
《Girl With Ballon》は2017年に行われた「イギリス人が好きな芸術作品」ランキングで1位を獲得しました。
まさに国民的アートということですね!
画像出展元:テレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」より
それだけ分かりやすく、また印象的な作品だということが分かります。
今回の記事はここまでになります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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