【アートシーン】フジター色彩への旅@ポーラ美術館/百花繚乱 ―華麗なる花の世界― @山種美術館

2021年5月23日にNHKで放送された「日曜美術館アートシーン」の展覧会紹介の内容をまとめました。

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フジター色彩への旅 @ポーラ美術館

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

おかっぱ頭にロイド眼鏡がトレードマーク。
藤田嗣治は20世紀初めのパリで、知らない人はいないほどの人気者となった日本人画家です。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

フジタにはパリを離れ、世界中を旅した時期がありました。

描かれているのはメキシコ旅行に同行したマドレーヌ。4人目の妻です。
旅するフジタはパリ時代の画風を一変させました。
絵は沢山の色彩であふれています。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

フジタの色彩豊かな表現に注目した展覧会です。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

26歳の時、単身パリに渡り絵の修行を始めたフジタ
これはその初期の作品です。

黒いドレスの女性。
フジタを有名にした「乳白色の肌」です。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

その肌が印象的な『長い髪のユキ』。ユキは3人目の妻です。

「乳白色の肌」はフジタの創意工夫から生まれました。
まずキャンバス全体に色を塗り、下地をそのまま生かして肌を表現しています。
伸びやかな輪郭線がその魅力を引き立てます。

モノトーンの画面に描かれた女性像はパリの画壇で高く評価されました。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

ところがフジタの生涯に時代が大きな影響を与えます。
1929年の世界恐慌。

不況は美術市場も巻き込み、絵は売れなくなりました。
新しい表現を探すフジタパリを離れることを決断します。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

向かったのは中南米地方でした。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

これはブラジルでリオのカーニバルを見て描いた作品。
これまでの絵とは全く印象が異なっています。

黒い帽子に緑の服。隣には赤い髪のピエロ。
あふれる色彩からカーニバルの熱気が伝わってくるようです。

フジタが獲得した新しい表現でした。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

それまで制作の拠点であったフランスのパリは、世界恐慌の影響からですね、作品がなかなか売れなくなってしまう。そういった状況からですね、知り合い等がたくさんいたと思われる南米の方に赴くわけですね

そこで南米のですね、非常に鮮やかな色彩。大地の重厚な色。そこに大きな感動を得て、それを画面に描きとどめる。そういったことに目覚めたのではないかなと思っています

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

第二次世界大戦後、フジタはフランスに戻ります。

戦後に多く描いた絵の一つが宗教画でした。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

5人目の妻、君代。そして聖母マリア。
(描かれている)子どもたちはかつて喝采を浴びた乳白色の肌です。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

赤や青、緑などは中南米の旅以降、よく使うようになった色です。
この絵には、彼の長い画家人生も写されているようです。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

神奈川県箱根町のポーラ美術館で9月5日まで

百花繚乱 ―華麗なる花の世界― @山種美術館

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

金地に咲き誇るカキツバタの花。
川端龍子尾形光琳の『八橋図屏風』などに触発されて描きました。

一輪一輪異なる花の表情。
そこには凛として咲き誇る花々の力強さが表現されています。

太平洋戦争末期、空襲逃れ一月半で描き上げました。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

日本画家が描く百花繚乱の世界です。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

日本絵画において、花は重要なテーマとして描き続けられました。画家たちは様々な挑戦をしながら、花の絵画を描いていきました。伝統的なものにも学びながら、また独自の表現を取り入れていきました

自身が学んできたことを、新たに表現したいこと。そういったものを花の絵画では表現していったと言えると思います

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

菱田春草も様々な日本画の表現方法を追求しました。

多くの画家たちを魅了してきた牡丹の花。
春草が描いたのは、花びらがふわりと広がる軽やかな白牡丹です。

チョウたちもその動きに呼応するかのように舞っています。
どこか儚ささえ感じる春草ならではの表現です。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

西洋画を学ぶことから出発した山口蓬春(やまぐちほうしゅん)
そのころ培われたデッサン力が紫陽花の写実的な表現に生きています。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

雨上がりの柔らかな日ざし。日本画の顔料で描かれた花は、みずみずしく輝きます。
西洋画と日本画の技法を共に身につけた蓬春の画力が伺えます。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

画家たちは、四季の花々を一つの作品に描き込み、見る者を楽しませました。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

これは四季の花鳥を装飾性豊かに描き出した荒木十畝(あらきじっぽ)の作品。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

春、紅椿や白木蓮が咲く水辺には鳥たちの姿。
夏には桐の枝に止まるオナガ。
秋には赤く色づいた楓やキツツキ。
冬は雪解けとともに花を咲かせる梅が描かれています。

美しい日本の四季です。

画像出展元:テレビ番組「日曜美術館アートシーン」より

東京都渋谷区の山種美術館で6月27日まで

*山種美術館は、感染症予防対策を強化し開館中。

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