2024年3月17日にNHKで放送された「日曜美術館アートシーン」の展覧会紹介の内容をまとめました。
*画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』(東京都美術館)
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
若草の緑が鮮やかな果樹園。
リンゴの花が咲き誇り、光に溢れています。
描かれているのはアメリカ北部のニューイングランドの風景です。
アメリカ人画家のジョゼフ・グリーンウッドは印象派の画家です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
「”自分の身の回りの風景を描く”という主題は、フランスの印象派と共通するところがあると言えると思います」
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
「特に印象派の表現技法が感じられる部分で言えば、やはり明るい色彩と自由な筆づかいかと思います」
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
「このリンゴの花の咲いている部分ですとか、空気の感じというのを出すために細かい筆致を使って画面に色を置いていっているというところが見受けられるかと思います」(学芸員・大橋菜都子氏)
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
フランスから海を渡って展開したアメリカ印象派の魅力を紹介します。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
フランス印象派を代表する画家のクロード・モネ。
連作《睡蓮》の一枚です。
水面に映るさまざまな光を捉えています。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
1874年、パリで第1回印象派展が開催されます。
従来の絵画を覆す表現が誕生しました。
そして、その活動はアメリカの画家たちにも大きな影響を与えました。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
その一人がジョン・シンガー・サージェントです。
パリで暮らしながら、社交界の肖像画を手掛けました。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
素早い筆の運びをあえて残し、光の当たり方によって衣服の柔らかさを表現。
印象派の影響が顕著にうかがえます。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
サージェントは風景画にも取り組みました。
これはギリシャのコルフ島を描いた作品です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
親交のあったモネに倣い、屋外で制作に取り組みます。
明るい色使いで、光に満ちた木々を捉えています。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
留学中に印象派と出会い、画風を取り入れた画家もいます。チャイルド・ハッサムです。
この作品では、パリ郊外にある友人の家の庭を描いています。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
鮮やかな色調に木漏れ日の光、そして力強い筆づかい。
まさに印象派そのものです。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
帰国後はニューヨークを拠点に発展を続ける都市の姿を見つめました。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
薄いカーテンの奥にそびえる摩天楼。
女性の近代的な暮らしに焦点を当てた連作の一枚です。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
デウィット・パーシャルは、雄大なグランドキャニオンをモチーフにしました。
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
当時は観光用の鉄道がようやく開通したばかりの頃でした。
パーシャルは初めて見た光景を生き生きと表現しました。
「アメリカらしい風景とか、アメリカの自然というものをすごく意識して描いていっています。チューブ入りの絵の具であったり、持ち運びができる画材一式というのも、印象派の表現技法と一緒にアメリカに持ち込まれていきますので、急速に広まっていきました」(学芸員・大橋菜都子氏)
画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より
東京台東区の東京都美術館で2024年4月7日までの開催です。
今回の記事はここまでになります。