
「第77回正倉院展」は奈良国立博物館で2025年10月25日(土)から11月10日(月)まで開催されます。
今回の出陳宝物の数は67件で、うち6件が初出陳となります。
主な出陳宝物
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牙笏[げしゃく]
北倉10
前回出陳年:平成10年(1998)
『国家珍宝帳』に記載のある象牙でつくられた笏で、正倉院に伝わる笏の中でも格別の存在。
(笏とは、朝廷において天皇や役人がその威儀を正すために手にもつ細長い板のこと)
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木画紫檀双六局[もくがしたんのすごろくきょく]
北倉37
前回出陳年:平成24年(2012)
『国家珍宝帳』に記載された聖武天皇ご愛用の双六盤。
木画とは寄木細工の技法の名称であり、こちらの宝物ではツゲ、シタン、コクタン、象牙、鹿角、竹といった多彩な素材を用いて、鳥や唐草の装飾文様が表されている。
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平螺鈿背円鏡 附 題箋[へいらでんはいのえんきょう つけたり だいせん]
北倉42
前回出陳年:平成25年(2013)
『国家珍宝帳』には聖武天皇ゆかりの鏡が20面伝わる。
ヤコウガイの貝片を用いた螺鈿の他、トルコ石やラピスラズリといったシルクロード各地で産出された素材を使って中国・唐で製作され、日本に伝わったと考えられる。
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鳥毛篆書屏風[とりげてんしょのびょうぶ]
(鳥毛の文字屏風) 6扇
北倉44
第6扇:平成21年(2009)東京国立博物館、昭和43年(1968)
『国家珍宝帳』に記載される6曲の屏風。
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花氈[かせん]
北倉150
前回出陳年:平成19年(2007)
羊毛製フェルトの敷物で、唐からの舶載品と考えられる。
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天平宝物筆[てんぴょうほうもつふで]
中倉35
前回出陳年:平成22年(2010)東京国立博物館、平成11年(1999)
天平勝宝4(752)年に行われた大仏開眼法要に実際に用いられた特大の筆。
文治元(1185)年に再興された際には、後白河法皇が使ったと伝わる。
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瑠璃坏 附 受座[るりのつき つけたり うけざ]
中倉70
前回出陳年:平成24年(2012)
洗練されたデザインから、遥か西方でつくられたと考えられる。
その一方、銀製の台脚部は龍のような文様が見られることから、こちらは東アジア圏において製作、
加えられたと考えられる。
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黄熟香[おうじゅくこう]
中倉135
前回出陳年:令和元年(2019)東京国立博物館、平成23年(2011)
歴代の権力者が愛した香木で、ジンチョウゲ科の樹木に樹脂が沈着してできている。
分析調査の結果、ベトナムからラオスにかけての山岳地帯で産出されたものと成分が近いことが分かっている。
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中倉156 黒柿蘇芳染金銀山水絵箱[くろがきすおうぞめきんぎんさんすいえのはこ]
前回出陳年:平成21年(2009)
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南倉125 桑木阮咸[くわのきのげんかん]
前回出陳年:平成26年(2014)