【アートシーン】特別展「ボストン美術館展 芸術×力」

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2022年8月28日にNHKで放送された「日曜美術館アートシーン」の展覧会紹介の内容をまとめました。

*画像出展元:テレビ番組「日曜美術館 アートシーン」より

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特別展「ボストン美術館展 芸術×力」
(東京都美術館)

縦2.5メートルにも及ぶ皇帝・ナポレオン1世の肖像画。
頭には古代ギリシャなどで勝利の象徴とされた、月桂樹の冠が。

手に掲げている笏(しゃく)の先端には、古代ローマ帝国のシンボルである金の鷲がかたどられています。

ナポレオン芸術の力を利用し、自らの権力の正統性を誇示しました。

古今東西の美術品を所蔵するボストン美術館
芸術と力」をテーマに名品が集結しています。

17世紀イングランドの王女メアリー。
6歳ごろの肖像画です。

この作品はフランドル出身の名手、アンソニー・ヴァン・ダイクによるものです。

素早い筆致でドレスの質感まで巧みに描いています。

こうした肖像画はいわば”お見合い写真”。
王女は後にオランダ総督家に嫁ぎました。

中国・北宋を代表する画家・范寛(はんかん)の作とされる山水画。

雪に覆われた静寂の中、旅人が橋を渡っています。

その歩む先にあるのは、雄大な景色を見せる巨大な山の塊。

時の権力者たちは山水画の持つ荘厳な世界に惹かれ、好んで手に入れました。

60カラットもの大粒のエメラルドのブローチ。

表面にはアイリスの彫刻が施されています。

”世界で最も裕福な女性の一人”といわれたアメリカの実業家、マージョリー・メリウェザー・ポストが所有していました。

「今回は『芸術と力』というテーマで、多くは王侯貴族などが所有していた芸術品を展示しています。その中で19世紀から20世紀にかけて、そうした権力が戦争や革命によって移行したり、分散していきます」

「このブローチも経済的な力を得たポスト氏が所有していたもので、それまでの政治的な力を持っていた人物が所有していたのとは、少し意味が変わってくるかと思います」

今回、ボストン美術館が誇る日本美術の一大コレクションから傑作が里帰りしています。

日本にあれば間違いなく「国宝」に指定されていたといわれる絵巻。
平安時代末期の”平治の乱”を題材としています。

源義朝みなもと よしともらが後白河院を連れ去る場面が丹念に描かれています。

襲い掛かる武士は醜悪な表情。

烏帽子をかぶった貴族は白い肌で上品に描き分けられています。

こちらは日本で初公開となる花鳥図。
作者はあの伊藤若冲でしょうか?

いえいえ、ある大名が描いたもの

伊勢長島藩5代藩主・増山雪斎(ましやませっさい)による《孔雀図》です。

生き生きと描写された花や鳥。
その高度な技法はまさに”玄人はだし”。

近年、再評価が高まる文人大名・増山雪斎の名品です。

この展覧会は上野の東京都美術館で10月2日まで開かれています。

今回の記事はここまでになります。

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